2017年12月に発行された大腸憩室症(憩室出血・憩室炎)ガイドラインについて少しみていきたいと思います。
大腸憩室保有率について
大腸憩室保有者は欧米で多く、60歳以上では憩室保有率は50%を超えます。
日本の2001〜2010年の統計(平均年齢52歳)では、大腸憩室保有率は23.9%となっています。
また、保有率は年齢とともに上昇します。
大腸憩室保有者が大腸憩室炎・大腸憩室出血を発症する割合
日本において、大腸憩室保有者の累積出血率は
1年で0.2%、5年で2%、10年で10%
と報告されています。
大腸憩室炎は大腸憩室出血より3倍程度多い
と言われています。
大腸憩室出血の自然止血率
大腸憩室出血は約70〜90%程度で自然止血すると言われています。
大腸憩室出血の再出血率
日本の大腸憩室出血の再出血率は
1年後で20〜35%、2年後で33〜42%
と報告されています。
大腸憩室炎の再発率
大腸憩室炎の再発率は
1年で8%、5年で17%、10年で22%程度
と報告されています。
