大腸カメラ(大腸内視鏡)検査をされた患者さんから、「次の検査はいつ頃受けるのがよいですか?」と質問を受けることがよくあります。
現時点では、日本において、何年に1回大腸カメラ(大腸内視鏡)検査を受けた方がよいという具体的な指針は決まっていません。
近年報告された大規模な臨床研究(Japan Polyp Study)では、2度の大腸カメラ(大腸内視鏡)検査で異常がなければ、その後の検査は早くても3年後で良いことが示されました。
食の欧米化などの理由により、大腸ポリープは近年増加傾向にあります。ほとんどの大腸がんは、ポリープを経てがんになります。小さな大腸ポリープががんになるまでには数年〜10年ぐらいかかると言われています。
これらを踏まえて、個人的には以下のように考えています。
①大腸ポリープを切除された方➡︎1年後
②異常なしの方➡︎2〜3年後
大腸カメラ検査とは別に、大腸がん検診の便潜血検査は1年に1回受けることをおすすめします。
また、腹痛、便通の異常(下痢、便秘)、血便などの腹部症状がある方は、早めに受診しましょう。
当院では、苦痛の少ない挿入法(無送気軸保持短縮法)で検査を行っています。また、当日の大腸ポリープ切除も行っています。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。