胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査

胃カメラ検査について

「胃カメラの検査は初めてです。よく辛いと聞くので、不安です」「以前検査したときとても辛かったので、そろそろやらなきゃと思ってはいましたが、長いこと検査してなかったです」

診察していると、このように仰られる患者さんは多くいらっしゃいます。

やはり、カメラの管(異物)が口や鼻から入りますので、抵抗はあると思います。みなさんに100%苦痛のない検査かと言われると、必ずしもそうではないのが実情です。

その中で、いかに患者さんの苦痛や不安な気持ちを限りなくゼロに近づけることができるかが鍵になってくると思います。

当院での試み

当院では、初めて検査を受けられる方、以前検査で辛い思いをされた方、歯磨きの際にオエッとなる方など、患者さんのご希望に応じて、鎮静剤を使用しています。

鎮静剤は、検査の際に注射でボーッとする薬を使用することで、リラックスして検査を受けていただくために用いています。効き具合は、個人差や検査日の体調にもよりますが、ほとんどの方は、ウトウトしている間に、あるいは寝ている間に検査が終わっています。

良くあるエピソード

ここで、胃カメラと大腸カメラの検査を同日にされる患者さんと私の間で、良くあるやりとりをお伝えします。

胃カメラと大腸カメラの検査を同日にされる方は、胃カメラの後に大腸カメラを行っています。

私「胃カメラと大腸カメラの検査お疲れ様でした」

患者さん「あれ?胃カメラはまだやってないですよね?」

私「胃カメラは大腸カメラの前に終わりましたよ」

患者さん「カメラが入ったのも気付かなかった」

こういうやりとりは度々あります。

また、今まで鎮静剤の使用なしで検査をされていた方が、初めて鎮静剤を使用して検査をされると、「こんなに楽なら定期的に検査を受けるのも苦ではないですね」と仰られます。

最後に

もちろん、鎮静剤を使用されない患者さんにつきましても、カメラ挿入時の苦痛、検査時のお腹の張りをいかに抑えるかということに配慮しております。その上で、小さな病変を含めて詳細な観察を行っております。

少しでも不安なことや気になることがありましたら、いつでも仰ってください。

Author: ひろ消化器内科クリニック