胃潰瘍

「潰瘍」とは、皮膚や粘膜がただれ、深くえぐれてしまう状態です。

胃潰瘍は、ある日突然発症してしまう病気です。

症状としては、胃の痛み、胃の不快な感じ、吐き気などがみられます。

重症になると、吐血、下血、激しい痛みを伴うこともあります。

ただし、自覚症状には個人差があり、潰瘍ができていても、痛みをあまり感じない方もいますので、症状がないから安心というわけではありません。

原因は下記のものがあります。

①ピロリ菌の感染

②痛み止めなどの薬剤

③ストレス、過労

④大量の飲酒、喫煙

⑤香辛料などの刺激物の過量摂取

上記のうち、胃潰瘍の原因の70〜80%はピロリ菌の感染と言われています。

その他、NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)と呼ばれる薬が原因として多いです。

NSAIDsは、「ロキソニン」のように、痛み止めとして処方されることが多いですが、血液をサラサラにする「アスピリン」というお薬もNSAIDsの一種です。

胃潰瘍では、胃酸の分泌を抑える薬や、粘膜を保護する薬の内服治療を行います。

胃潰瘍の原因がピロリ菌の場合には、ピロリ菌の除菌治療を行います。

ピロリ菌の除菌治療を行うことで、胃潰瘍の再発を大幅に減らすことができます。

また、胃潰瘍の原因が先に挙げたようなNSAIDsと呼ばれる薬の場合には、薬の変更や胃薬を併用することで再発を防ぎます。

胃の不調がある方や、胃潰瘍を繰り返している方は、消化器内科でご相談ください。

Author: ひろ消化器内科クリニック