慢性便秘症WEBセミナーin千葉①〜便秘の定義〜

先日、zoomでセミナーを視聴しました。

日々、診療を行っていると、便通に悩まされている患者さんが多くいらっしゃいます。

便秘の定義から、診断、治療について詳しく講演がありました。

健康を阻害する腸の病気には、大きく分けて「器質的疾患」と「機能的疾患」があります。

器質的疾患

  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
  • 大腸憩室症
  • 感染性腸炎

機能的疾患

  • 過敏性腸症候群
  • 機能性便秘
  • 機能性下痢
  • 機能性腹部膨満

便秘とは、排便が順調に行われない状態を指します。排便回数が少なくなり、排便に際し苦痛を伴う状態をいいます。排便回数が減少すると便は硬くなります(水分量70%以下)。

一般的には、3〜4日以上排便が無く、不快な症状があり、日常生活に支障がある場合を便秘といいます。

「慢性便秘症診療ガイドライン2017」では、便秘は「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。

反対に、下痢とは、便中の水分量(正常で70〜80%)が増加し、泥状(80〜90%)ないし、水様性(90%以上)となった場合をいい、一般的には回数の増加を伴うことが多いです。

Author: ひろ消化器内科クリニック