先日、千葉市で開催された、「日本消化器病学会関東支部市民公開講座、千葉県がんセンター県民公開セミナー」に参加してきました。
「消化器がんの予防と最新の情報」についてでした。
仕事の関係で途中からの参加になったのですが、会場はいっぱいで、なんとか参加させてもらうことができました。
皆さんの関心は高いのだなということを痛感しました。
がんの総論、食道がん、胃がん、大腸がんについては詳しく聞くことはできなかったのですが、早期発見のためには胃カメラや大腸カメラといった内視鏡検査が大切であること、内視鏡検査の普及により、がんを早期に発見できる患者数が増えているというお話は聞くことができました。
膵臓がんについては講演を聞くことができました。
まずは症状から「がんを疑う」ということが大切です。
症状としては、胃痛、みぞおちの痛み、背中の痛みです。そのほか、食欲不振、体重減少などです。糖尿病の方で、急にコントロールが悪くなった方も注意が必要です。
クリニックでできることとしては、血液検査、腹部超音波検査が重要です。
その検査で疑わしい所見があれば、次は造影剤を使ったCT検査やMRI検査でさらに詳しく確認します。
場合によっては、膵臓の専門の先生が在籍している大学病院や総合病院に紹介し、超音波内視鏡検査という特殊な検査でより詳しく診察を行います。
気になる症状があれば、近くの消化器内科を受診して、ご相談ください。
最後に、「科学的根拠に基づくがんになりにくい食事」についての講演がありました。
一つの食品について結論を出すためにはかなりの労力、時間が必要であるというお話でした。
また、国によっても違いがあり、一筋縄ではいかないというお話もありました。
今のところ、アルコール多飲や塩分摂取については消化器がんとの関連が強いということはわかっています。
詳しくはこちらに書かれていますので、興味のある方は一度ご覧になってください。