カテゴリー: 胃と腸
ピロリ菌の検査について
ピロリ菌の検査には、胃カメラ(内視鏡)を使う方法と、胃カメラを使わない方法があります。 胃カメラを使う方法 ①迅速ウレアーゼ試験、②鏡検法、③培養法 これらの方法では、内視鏡により採取した胃の粘膜を用いて検査を行います。…
赤い便が出る原因
①痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔) 痔核は、できる場所によって内痔核と外痔核に分けられます。 特に、肛門内部にいぼができる内痔核は出血することが多く、痛みを伴わないことが特徴です。 「おしりを拭いたときにトイレットペーパー…
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について
国立がん研究センターのウェブサイト「がん情報サービス」が2022年10月に発表した統計データによりますと、現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんにかかると言われています。 中でも、男女合わせた罹患数の1位が大…
潰瘍性大腸炎と大腸がん
潰瘍性大腸炎の患者さんでは、発症からの期間が長くなると、大腸がんのリスクが高くなると言われています。 診断からの経過年数と大腸がんの発生率についての報告があります。 10年で1.6%、20年で8.3%、30年で18.4%…
潰瘍性大腸炎 5-ASA不耐症
5-ASA(5-アミノサリチル酸)製剤は、潰瘍性大腸炎(UC)治療における基本治療薬として非常に重要な薬剤です。 日本においてUCの方に使用できる5-ASA製剤は、サラゾスルファピリジン(サラゾピリン)、メサラジン(ペン…
薬剤性腸炎~collagenous colitis~
薬剤性腸炎の中でも、「collagenous colitis」について簡単にお話ししたいと思います。 あまり聞きなれない疾患だと思いますが、当院でも今までに何名かいらっしゃいましたので、この疾患について簡単にみていきます…
潰瘍性大腸炎 食事について
潰瘍性大腸炎(UC)の方の多くは、活動期と寛解期を繰り返します。 活動期:炎症が起きて症状が強く現れる時期 寛解期:症状が治まっている時期 再燃:寛解期から再び活動期になること UCの患者さんから、 「食事はどのようなも…
潰瘍性大腸炎 薬の飲み合わせ
潰瘍性大腸炎(UC:ulcerative Colitis)の方で、飲まないほうが良い薬はほとんどありませんが、いくつか注意すべき薬はあります。 ①痛み止め 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:Non-Steroidal…
潰瘍性大腸炎 医療費助成制度
潰瘍性大腸炎は、腸の粘膜に慢性の炎症を引き起こす、炎症性腸疾患と呼ばれる病気の一つで、厚生労働省から「難病」に指定されています。そのため、難病法(正式名:難病の患者に対する医療等に関する法律)に基づく医療費助成の対象とな…
黒い便が出る原因
①出血 出血した直後の血は赤色ですが、胃酸の影響を受けて酸化されると黒くなります。血液には鉄が含まれているため、鉄がさびると黒くなるのと同じです。 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、食道がんなどで出血した時に黒い便が時々みら…